美代サンのリクエスト
投稿者:ひでき
2009/10/18(日) 12:36:40 No.2878
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新入社員の私が配置された部署の上司である 工藤チーフが私へ指導してくれると言ってきた。 入社間もない私は勿論、断る理由無く仕事を終えた後に工藤チーフと共に料亭へやって来た。 品の良さそうな料亭で2人切りで行われる個人指導。 個室の座敷で工藤チーフが私に仕事の細かい所やクレーム対応、そして上に上がる為のノウハウを私へアドバイスをしてくれた。 工藤チーフは私の父と同じ位の年齢の男性。 その年齢差、そして会社の上司とは言え男性と2人切りの席は緊張してしまう。 緊張している私の姿に気付き、気を使おうと工藤チーフはお酒を頼んでくれた。 慣れないお酒を勧められ、遠慮しても注いで来る工藤チーフ。 直に私は頬を真っ赤に染め、気持ちが高まって来たのが自分でも分かった。 紳士的な工藤チーフは、大人の男性と言った言葉がとても似合う男性だった。 優しい口調の問い掛けをしながら私のお猪口へさり気無くお酒を注いで来る。 工藤チーフの言葉に私は気分を良くして、注がれたお酒を当たり前の様に口にしてしまった。 『上谷君の下の名前は何て言うんだい?』 「美代です。つまらない名前ですよね…」 『そんな事ないさ。良い名前だと思うけどな〜前の妻と似てるしな』 「前の?」 『そう、以前の妻は美千代って名前だったんだ』 「本当、似てますね。じゃ、じゃぁ、工藤チーフは今は?」 『んーー独り身って奴かな(笑)』 「そうだったんですか…」 こんな感じで仕事の話から脱線する会話が続き、私は目がグルグルと回る程に酔わされていた。 『お?そろそろ終電か…早いな。美代君大丈夫か?』 「れんれん、だいじょ〜ぶれすよ♪」 『オイオイ…その口調は全然大丈夫だと思えないぞ?』 そんな状態で私が帰り支度をしようと立ち上がろうとすると脚に力が入らなく、その場でペタリと座り込んでしまった。 『しょうがないなぁ…今タクシー呼んであげるから、それまでそっちの部屋で休んでなさい』 「部屋ぁ?」 私達が今まで居た部屋の隣の襖を開くと布団が敷いてあった。 『此処は寝泊りが出来る様になっていて私は良く利用しているんだ』 そう言って、工藤チーフはフラフラになる私を布団に連れて行ってくれた。 工藤チーフがタクシーを呼びに向かっている間、私は布団の上で横になっていた。 目を瞑ると頭の中をグルグル回す酔いに1人うなされていた。 その後どれ位の時間が経過したのだろう、私は眠ってしまっていた。 目を覚まし、暗い部屋の電気を付けようと布団から起き上がる。 電気が付き、部屋の中が明るくなると私は自分の姿に驚いた。 「え?何で下着姿に…!?」 誰も居ない部屋で思わず何も身に付けていない胸と下着一枚の股間を隠す仕草をしてしまう私。 そして急に立ち上がったせいか、お酒の残る身体を支えきれず尻餅を付いてしまった。 そこへ工藤チーフがお風呂上りの様子で私の居る部屋にやって来た。 『お?やっとお目覚めかい?』 「く、工藤チーフ?あ、あの私どうして此処に?」 『美代君を幾ら起そうとしても起きなくてな』 「ふ、服!私の服は?」 『ああ、何か苦しそうだったから脱がしてしまったよ』 『大丈夫、何もしてないから安心して良いよ。チラっと脱がす時に見えちゃったけど(笑)』 「と、取り合えず私 帰ります!」 私は再び立ち上がったが足元が覚束無く支えが無いと歩く事が出来ない状態だった。 『無理しなくて良いって。明日は休みだし、此処は泊まれるんだから』 「そ、そんな訳には行きません!」 工藤チーフは私の肩を掴み布団へ連れて行こうとする。 「か、帰ります!帰らせて下さいっ」 口調はハッキリしてるが、まだ身体に力が余り入らない。 簡単に布団へ寝かされてしまった私・・ 身体を丸め込む私を工藤チーフの腕が包んで来た。 『怖がらなくても良いんだよ?ほら、もっとリラックスして…』 工藤チーフが私の耳元で囁きながら唇を奪った。 「んっ...んんっ......止めて下さいっ」 唇を数回重ねた後に緩んだ私の唇の中へ工藤チーフの舌が入り込んで来た。
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