妄想三部作(1)
投稿者:ひでき
2009/11/15(日) 4:33:31 No.2941
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女子だけが集められた保健体育の授業を終え、美月先生が私達に宿題を出して来た。 それは私を含めた生徒皆が不満の声を漏らす内容だった。 その宿題とは・・・ 『え〜〜それでは皆さんに宿題です。今日の授業であった女性器についてです』 『今から配るこの用紙に各自、自分の女性器を書いて来て下さい』 『鏡を使ってみるのもヨシ!写真に写してそれを書くのもヨシ!』 『とにかく自分の身体、女性器をしっかりと知って下さい』 『名称、男性器が何処に入って〜何処から赤ちゃんが生まれて来るのか』 『忘れたりしたら内申に響くかもよ?』 最後の一言で生徒達は静まり返ってしまった。 受験を控えた追い込みの中3二学期に内申が影響するのは非常に困る。 皆、渋々文句を垂らしながら教室を後にした。
それから再び保健体育の授業が始まった。 美月先生の立つ教壇へ各自、自分のアソコの絵を提出して行く・・ 『はい!皆、提出しましたか?忘れた人が居たら手を挙げて〜』 私は周りをキョロキョロと見渡すと誰一人手を挙げる生徒は居なかった。 その光景に緊張を受けた私は静かに手を挙げた。 『あら?田中さん忘れたの?』 「い、いえ…教室の机の中だと思うんです。今から取りに行っても良いですか?』 『んー、授業もあるし田中さんは来週提出して』 「は、はい…すいません……」 それから美月先生は提出された生徒達のアソコの絵を黒板に張り出した。 『ふふ…こうして見ると〜結構リアルに書けてるじゃない(笑)』 『女性器について大体の名称が分かった様ね。』 『皆もこれから男性と性体験をし、子供を生むと思います』 『しっかりとした知識と行動を取るよう心掛けて下さい』 こうして保健体育の授業を終え、私達は教室へ帰って行った。 そして次の数学の授業の時だった。 クラスの男子達が何やら紙を先生にバレないように受け渡していた。 その紙は女子に渡る事なく、男子だけで行われていた。 受け渡した男子生徒達がチラチラと私を見ているのが気になった。 ニヤニヤ笑いながら後ろに座る私を態々振り向いてまで見ていた。 男子達の受け渡ししている行為と私を見る表情が気になって授業に集中出来なかった。 集中出来ないまま数学の授業を終え昼休みに入った。 私はクラスの中で大人しく余り目立たない存在だった。 そんな私にも付き合っている彼氏の春樹君が同じクラスに居た。 クラスの皆は私と春樹君が付き合っているのは知れ渡っていた。 一緒に春樹君と給食を食べながら、男子達が回していた紙について聞いてみた。 「ねぇ、春君。さっき男子達が見ていた紙って何だったの?」 「皆して私の方を見て笑ってたんだけど……」 春樹君が私の質問に戸惑っていた。 そして答えようとした時だった。 クラスでも少しガラの悪い大友が私の所にやって来た。 『田中ぁ〜お前のアソコってこんなグロかったんだな!』 「大友君、何言ってるの?」 『春樹もよくこんなエグいの弄れるよなぁ…もしかして、もうしちゃったとか?(笑)』 「何?一体なんの話をしてるの?ねぇ春君なんなの?」 春樹君は私と目を合わそうとしない。 『これだよ、これ!』 大友君が私に突き出して来た物とは保健体育の宿題だった私のアソコの絵だった。 「!?ど、どうしてそれを…」 『廊下で俺が拾ったんだよ!春樹もこんなの見た後じゃ食欲無えーだろ?』 『で、どうなんよ?田中とやったんか??』 すると、春樹君は首を振り一言。 【俺、まだ見た事すら無いからさ…】 『あらら〜じゃぁ、先に知れて良かったじゃん!絵だけど(笑)』 『こんなグロいんじゃ股開いた瞬間萎えるだろ?(笑)』 「ちょ、ちょっと言い過ぎじゃない!それ返してよ!来週提出するんだから!!」 『マジ!?こんなマン毛ボーボーでバカデカいビラビラよく出せるよな!』 『女子だけの宿題だか知らねーけど、少しは恥ずかしがれよなぁ』 「さっきから実際見た事も無い癖に、勝手な事ばかり言わないでよ!」 『でも、これってお前が自分で見ながら書いたんだろ?だったらこの通りじゃねー?』 「わ、私の絵が下手だからそうなったの!早く返してよ!!」 春樹君の前もあって恥ずかしさの余り、普段大声の出す事の無い私が強い口調で言いかかった。
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