約束
投稿者:四葉
2010/9/12(日) 14:30:20 No.3319
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明日、海外へ出張していた彼が2年振りに帰って来る。 私は遠足を控えた小学生の様に心を躍らせ眠りに付いた。
「......ZZzzz..zz...」
眠っていた私は何となくだが人の気配を感じ目を覚ました。 すると、私の眠るベッドの真横に人影が立っていた。
「きゃぁッ!!だ、誰!?」
私はその人影に向け使用していた枕を投げ付け、慌てて部屋の灯りを付けた。
明るくなった部屋に顔を押さえながら跪く男の姿があった。
「だ、誰なの!?どうやって中に!!」
跪く男は背を向けながら立ち上がり、私の方へ振り向いた。
「て、哲哉!!!!ど、どうして?」 「帰って来るのって明日って言ってなかった?」 『……………ごめん』 「もぉ、一日早まったなら言ってくれれば良かったのにぃ」
哲哉は海外出張していた私の彼氏。 どう言う訳か予定より一日早い帰省だった。 「ねぇ、何でそんなびしょ濡れなの?大雨でも降った??」 『…………………』
そう、哲哉は服から水が滴り落ちる程に濡れていた。
「早く拭かなくちゃ風邪ひいちゃうよ」
私はタオル持ち出し哲哉の濡れた髪を拭いてあげた。
「もぉ、どうしたの?さっきから全然喋らないじゃない」 『……………ごめん』 「ごめん、ごめんってそればっかり…」 「後は自分で拭いてっ!」
私は哲哉に向けタオルを投げ付け背を向けた。
「ごめん……遠かったもんね…疲れてるんだもんね」 「私…私、哲哉が帰って来るのずっと待ってた…」 「明日が待ち遠しかった…」 「だから今、此処に哲哉が居るのに驚いて…」 「ビックリしたけど嬉しくて……」 「ご、ごめん…明日ゆっくり話そう。風邪引くから早く着替えてね」
感情の高まった私の目からは涙が溢れていた。 涙を拭い、ベッドへ向かおうとすると背後から哲哉が私の体を抱きしめて来た。
「冷たいよ…ねぇ濡れちゃうよ……」 『………………千佳…本当にごめんな……』
私は胸元に回された哲哉の両手を包み込んだ。 冷たい筈の哲哉の手が、体が私に温もりを与えてくれる・・・
「ううん、良いの…だから哲哉、謝らないで……」 『…………ずっと…会いたかった』
哲哉は私を振り向かせて軽く唇を重ねてきた。 2年振りに重ねた唇はヒンヤリと冷たかった。 哲哉が私の着ているパジャマのボタンを外しだした。 私も哲哉の着ているシャツのボタンへ手を掛けていった。 そして哲哉の履いているズボンのベルトに手を掛け、ボタンを外す。 すると哲哉のズボンがストンと落ちた。 寝る時はブラをしない私の胸はボタンを全て外され露となった。
「哲哉、ベッドに…行こ……」
私は哲哉の手を引き、ベッドに向かった。
「あっ!電気!!」
私は明るい中での行為が苦手だった。 哲哉もその事を理解してか、ずっと灯りを消してくれていた。 照明のスイッチに手を伸ばす私の腕を哲哉が捕まえてきた。
「哲哉!?」
私の腕を捕まえながら、哲哉は首を振った。
「やっ、嫌だよ!明るいのは苦手なの知ってるでしょ?」
私の体は押し倒される形でベッドへ沈んだ。 それでも私は懸命に照明のスイッチへ手を伸ばす。
『今日だけ…今だけで良い………』 「哲哉…?」 「どうしたの?今まではちゃんと…」 『千佳の全てを…目に焼き付けたい………』
私は伸ばした手をゆっくりと下ろした。 哲哉は私に覆い被さり、着ている物の全てを脱がされた。 明るい中での全裸を晒すは初めての事だった。 当然、恥ずかしさが込み上げてきた。 私は胸を腕で覆い隠し、片方の手で大事な所を隠した。
「やっぱ無理っ、恥ずかしいよっ」 「哲哉、お願いだから電気っ...んんっ.....」
哲哉が私に覆い被さりながらキスをしてきた。 ヌルっとした冷たい哲哉の舌が私の口の中へ入り込んできた。 そんな哲哉の舌に吸い付くかの様に私は舌を絡ませた。 舌を絡ませ、脚を絡ませ合わせる私と哲哉。 哲哉の唇が私の唇から離れると、今度は首筋へ運ばれた。 首筋へ唇と舌が往復する。 その内、耳元へ向かい舌先が這って行く。 哲哉の唇が私の弱点である耳たぶを甘噛みしてきた。
「ぁぁ...っ」
思わず声を発してしまった私。 甘噛みされ、声を震わす私の更なる弱点である耳の穴に舌が入り込んで来た。
「あっぁぁ、そこは……んぁぁ…」
覆い被さる哲哉に下からしがみ付く私。 哲哉の耳への愛撫だけで、私は力を失い骨抜きにされてしまった。
「はぁはぁはぁ……」 「2年振りだからかな?何だか凄く敏感になってる…」
哲哉は私の顔を見てニッコリと微笑んだ。 「も、もぉっ…///」
恥ずかしさの余り、私は軽く哲哉の胸元を叩いた。 すると、哲哉は私の胸に顔を埋めてきた。
「や、やぁっ」
哲哉は私の胸に顔を埋めながら乳房にチョンチョンとキスをしてきた。
「て、哲哉ぁ」
乳房から乳首へ哲哉の唇が移動してくる。 自分で触れなくても乳首が硬く変化し、突起させているのが分かった。 突起する乳首に哲哉は唇を挟み込みハグハグと噛み出してきた。
「はぁっ、あっぁぁ…」
乳首を刺激してくる唇と舌が私の体を震わせる。 哲哉は私の胸を愛撫しながら、片方の手で内腿をなぞり上げてくる。 内腿をなぞる手が少しずつ上に向かいだす。 私の大事な所へ焦らす様に向かってくる。 胸への刺激を感じながらも、下半身の手を意識してしまう私。 しかし幾ら待ち焦がれ様が哲哉の手が私の大事な所へ辿り付く事が無かった。 大事な所と太腿の付け根に到達しても、直ぐに手は下がって行く。 何度も、何度も肝心な所には触れず唯、往復の繰り返しだった。
「ねぇ…焦らさないで……」
またもや私の顔を見てはニッコリと微笑みを見せる哲哉。
「哲哉の意地悪…///」
私がそんな言葉を口にするものだから哲哉は場所を私の足元へ変えた。
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