チャとも その16
続きアップしますよ。 とうとう、次回で終了です。 ハッピーエンドになるかバッドエンドになるか♪ 衝撃の展開です^^
-------------------------- 「マミさんって、長野原商事の鹿目紗耶香さん?」
私は全身の血の気が引くのを感じた。 とうとう起きてしまったのだ! 知人に私の性癖、そしてあらゆる陰部を晒してしまった。
私は何で知ってしまったのか、かずが誰なのかを聞きたかったが、衝撃のせいで声が出てこなかった。
「・・・あ・・・その・・・」
私の狼狽えた様子を無視し、かずが続けた。
「俺は中澤恭祐。書き込まれた電話番号を見て鹿目さんって分かったよ。・・・へ、へへ。」
中澤恭祐。同じ部署にいる入社2年目の若手の後輩だ。 よりにもよって・・・最悪の男に知られてしまった。 その男は外見に強烈なインパクトがある。 体重は100キロ近くあるほど太り、常に髪がベットリと脂ぎっており、日常的に風呂に入っていないのではないかと思わせる野生の獣のような体臭が常に臭っている。 外見だけではなく協調性の欠片もなく、社会人とは言えない甘えた考えで仕事をよくさぼり、問題視されている。 外見に偏見を持たないようにしている私でも、その体臭と勤務態度に辟易していた。
「鹿目さん、いや紗耶香と呼ばせてもらうよ。明日から楽しみだよ。ふふふ・・・。明日から俺の性処理がかりだな。」
「ちょっと待って・・・」 「まず朝からトイレでフェラしてもらって、会議中はノーパンで俺の悪戯に耐えてもらう。で、昼休みは生セックスな。夜は俺の部屋に来て、裸エプロンで食事の奉仕と夜のご奉仕だ。このことをバラされたくなかったらな。」
想像の中で脅されながら命令を聞く自分を想像した。 誰もいない会議室でいやいやながら、中澤の命令を聞き下着を脱ぎ股間を露出する。 血走る目つきで私を視姦する中澤。 私にひざまづき、股間に吸い付き割れ目を中澤が舐める。 他に誰もいない会議室の中、ピチャピチャと卑猥な音のみが響く。 これはもしかして私が望んでいることなのだろうか?
(い、いやそんなことはない!あの人となんてありえないわ!)
「勝手に話を進めないで、あなたの言うことなんてだれも聞かないから、そんなの脅しにのらないわ。バラすとしてもみんなになんて言うつもり?」 「もう濡れてるんだろ?ほら?足を開いて見せてみな?」 「ちょっと待って話を聞きなさい。」
数秒間、声が沈黙した。
「ほら?濡れてるだろ?自分に正直になりな。」 「私は足すら開いてないし。なに言ってるの?あなたになんか全く興奮してないから。」 「そんなに濡れるなんて明日が楽しみだ。」
私が複数人の男と会話した違和感が、ここにきてなんなのかはっきりと分かった。 それをきっかけとして、今までの事態の仕掛けが一気にスルスルと紐を解くように理解できた。 電話の中の声、掲示板の書き込み、そして男が頻繁に操作するスマホ。
私の考えを無視して中澤はまだなにかを話している様だったが、私は全く聞く耳を持たなかった。
そう、中澤に何を言っても仕方が無いのだ。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 電話の向こうに中澤はいないのだから。
そして、現実にこの場にいる男を向くと、顔をまじまじと見つめた。
なぜ今まで気がつかなかったのだろう? でも、私は聞きたかった。 男の口から本当のことを言って欲しかったから。
「あなた、いったい誰?」
男がゆっくりと口の端を曲げてニヤリと笑った。 その笑みは、それまでのなにかを企んでいる笑みとは異なり、諦めを含んでいる様に見えた。
つづく♪ 次回とうとう最終回^^
|