チャとも 最終回1
投稿者:tayto2010
2016/11/5(土) 4:35:48 No.3832
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まりんさん、レスありがと(^^)/ すみません、放置気味だったけど最終回アップします。 どうかな〜? 良かったら感想待ってます♪
・・・文字数オーバーでアップできなかったので、最終回は2回に分けます。(^_^;
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「あなた、いったい誰?」
まじまじと見ると、髪形で上手くごまかしているが、私の知った顔に見える。
「とうとうばれてしまったようだね。ごめんなさい、悪ふざけがすぎました。」
男は深々と頭を下げながら謝った。
「どういうこと?」 「全て僕が立てた作戦です。」 「さっきの人たちとの電話って、まさか全てあなたが作った声なの?」 「・・・フフフ、そこまでばれてしまったか。」
男がすまなそうな表情をした。 「全ておっしゃるとおりです。そこまで言うなら僕の正体も知ってるみたいだね。」 「今になって分かったわ。あなたコンピュータソフトウェアメーカーのデザインテックの・・・・確か、大江野巧さん?以前仕事で会ったわよね?」
男の顔がぱあっと明るくなった。 「覚えていてくれて光栄だよ。」 「巧だから、たっくんなのね。」
私はベッドに腰深く、腕を組み足を投げ出して座った。 まるでどこかの国の女王様の様に。 これで偉そうに見えるかしら。 今は私の方が上位にいるはずだ。 男は床に正座をしていた。
「まずは私の分かったことを言わせて?」
私は言いながら少し頭の中を整理した。
「まず、あなたは、たっくんと言う名を語って私に近づいた。そして1年に渡りチャットやメールで仲良くなった後に、私と会う約束を取った。ここまでは良いとして、あなたは嘘の掲示板を作り上げ私を掲示板に晒すふりをした。あの掲示板はすべて嘘ね。」
「そこまでバレていたのか、さすがは鹿目さん。嘘の掲示板だってよく分かったね。」 「だって、電話の人達と話しても、一回も会話が成立していないんだもん。会話のキャッチボールが全くなかった。普通色々と聞いてくると思うのね。今何されてるの?とか気持ちいい?とかね。極めつけは最後の中澤の電話ね。全く会話にならなかった。まるでロボット、・・・いや録音した留守番電話と話をしてるみたいだった。」 「やっぱり電話は難しかったか。」 「そして、以前ソフトウェアメーカーが録音した声を変えて遊ぶソフトをプレゼンされたのを思い出したの。それを思い出したら、あなたの顔も思いだしたわ。」 「さすが僕が惚れた女性だ。確かに最後は失敗してしまったよ。やっぱり掲示板と違って会話は難しいな。鹿目さんが反撃に出るとは予想できなかったよ。」 男は頭をかきながら言った。
「思えば、私が自分のスマホで掲示板を見る時って、いつもあなたからスマホを渡されていたわ。嘘の掲示板を表示してから渡していたのね。そして、私の反応を見ながら、用意していたコメントを次々に表示させたということ?どうりでいつでもスマホを操作してたわけね。」 「そう、大変だったよ。鹿目さんのスマホに僕の特性アプリをダウンロードして、急いで嘘の掲示板を作り上げるのは。最初にフェラをしてもらってる間になんとか掲示板を立ち上げることが出来たけどね。ま、僕をもってすれば待ち受け画面ロック解除は楽勝だったけど。」 「・・・さすが、コンピュータの達人ね。」 私は皮肉を言ったつもりだったが、男には通じず、得意げに「まあね」で返されてしまった。
「そして、写真を表示して自動的にコメントが表示されるように設定した分けね。あの電話の声もあなたの声から作り上げたの?」 「そう、僕の声を録音して、パソコンで加工した。同一人物とは分からなかったでしょ?」 巧は得意そうにニヤリと笑みを浮かべ、正座の足を崩した。
「ちょっと〜?私はまだ許していないわよ。」 紗耶香がにらむと、巧が申し訳なさそうに頭を下げて固い床の上で再び正座をした。
「根本的にさ、なんでこんな手の込んだことをしたの?こんなことしなくても私とエッチ出来たじゃない?騙す前にこうしてホテルまで来たわけだし。性格だってさ、さっきは違う人格だったよ?普通そこまでする?」 「鹿目さんに最大限気に入ってもらうための作戦のつもりだったんだ。」 「わけが分からないんだけど。」 「順を追って説明させて?鹿目さんのさっきの推測は一部分が間違ってるんだ。」
巧が身を乗り出して説明し始めた。
「鹿目さん、いやマミとチャットを始めたのがまず発端。で、次第にマミに惹かれていった頃、鹿目さんとある会議の中で一緒になった時、偶然にも鹿目さんのスマホの画面が見えたんだ。いつもの掲示板専用のメール画面だった。そこにログイン名にマミって書かれているのが見えたんだ。」
それを聞くと紗耶香は顔をしかめた。 「うそっ! ん〜、ショック!見られてたのね。確かに目を盗んで会社でメール打ってた・・・。」 「鹿目さんがマミなんだ!って分かったときはドキドキしたよ。憧れのマミがここにいるんだもん。自分の正体をばらそうと思ったけど、現実を知ったらマミに嫌われるかも、ここは確実にマミに嫌われない男を演じようって考えたんだ。僕、Mの女の子をいじめる天才だから。マミが興奮する好みの男を演じたつもり。」 「そんなことで!?」 紗耶香の口から呆れた声が洩れた。
巧がニヤリと笑った。 「でもさ、どうだった?あんなに濡れて、何回も逝って。退屈しなかったでしょ?」
紗耶香は今までの事態を思い出し、恥ずかしくなってうつむいてしまった。
「・・・ま、確かにさ。気持ちよかったし・・・し、刺激的だったよね。」 「僕さ、マミがドMって分かってたから、練りに練って、このステージを思いついたんだよ。露出、罵声、そして電話での疑似ストリップ。大事なマミを決して他人には見せず、かつ興奮できるステージをね。」
「でも、でも・・・・・アナルは余計。」 紗耶香はアナルの情事を思い出すと恥ずかしく、顔を真っ赤にしていた。
「でも、良かったでしょ?」 「・・・・・・うん・・・ま・・・悪くはなかったわね・・・・・・もう!良かったわよっ!」
紗耶香はこれまでの行動を思い出した。 公開オナニーから始まり、局部の公開、アナルでの絶頂、電話での疑似3P。 どれも現実ではしたことがなく、刺激的だった。
(ま、アナルは疑似じゃなくて、実際されちゃったけど。)
思い出すと少しづつ、体にまた熱が帯びてきたのを感じた。
・・・最終回2へ
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